フランス留学〜長期学生ビザ申請〜

 

Bonjour!

筆者は2021年12月現在、フランスで長期語学留学中です!

フランスに長期留学するために避けることができないのが、ビザ申請です。フランスの長期学生ビザ申請をサポートするためのエージェントはたくさんありますが、筆者は自力で申請しました。同じように自分で申請したい、という方のために筆者の経験を書いていきたいと思います!
2021年9.10月時点での手続きです。

 

まず、長期学生ビザ申請の大まかな流れを紹介します。

 

 

 学校に登録申請をする

まず、何よりも最初に行うのが、学校決めです。どの地域に留学したいのか、語学学校の場合、私立や大学附属など様々な選択肢があります。

私学の語学学校の場合は、1ヶ月毎、1週間毎に入学できるので、いつでも登録できる場合が大体です。ここで注意が必要なのが、大学附属に入学したい場合。大学附属はほとんどの学校が途中からの編入はできず、前期後期の2回しか入学のチャンスはありません。なので、大学附属に入学したい場合は、申請期間などを事前に調べておくことをお勧めします。

ちなみに筆者は私費留学なのですが、大学から留学の許可が下りたのが遅く、前期の大学附属登録に間に合わなかった人です。皆様は注意してください。

学校に登録申請に必要な書類は学校によって異なります。ちなみに筆者が提出したものを紹介します。

・申請書

・写真

・パスポートのコピー

・事前登録料の送金証明書

・大学の在学証明書とそのフランス語翻訳されたもの

(高校の卒業証明でも大丈夫だと思います)

これらを学校のサイト上に登録すると、学校側から仮入学許可証が届きます。これが Etudes en France の登録などに必要になります。

 Etudes en France と France-visas のアカウント作成

続いて、登録などを進めていきます。まず Etudes en France と France-visas とは何かを説明します。

Etudes en France は Campus France の登録用サイトです。ここでオンラインフォームを登録し、Campus France に提出します。

France-visas はビザ申請用のサイトです。ここで情報を登録をすると、その情報に基づいて最終的にPDFが完成します。これが後の大使館でのビザ申請書になります。

 Etudes en France に情報を登録

Etudes en France に情報を登録していきます。必要書類は以下のものです。

・パスポート

・写真

・学校の仮登録許可証

・大学の在学(卒業)証明書(または高校の卒業証明書)

→最終学歴から1年以上経過している方は、CV(履歴書)を提出する必要があります。

(・奨学金を受け取っている方はその書類)

(・DELF を持っている方はその証明書)

 

ここで注意が必要です。このサイトは選択すれば、日本語で表示されるようになっていますが、記入は必ずフランス語または英語でなければなりません。
筆者は、前期の大学附属の登録に間に合わなかったので、前期が私学、後期から大学附属に入学するつもりで、登録を進めていました。VLS-TS Etudiant という長期学生ビザを取得したい場合、6ヶ月より長く在学することを証明する仮入学許可証が必要です。それより短いと、VLS-T Etudiant という一時滞在長期学生ビザが発行される可能性が高く、現地でのビザ延長やアルバイトが不可能です。現地で働きながら学びたい、一時帰国せずにビザ延長をしたい、と考えている方はVLS-TS Etudiant 長期学生ビザを取得する必要があります。筆者のように2つの学校に行く予定なら、両方の仮入学許可証が必要なので、気を付けてください。

全ての書類をアップロードしたら、Campus France にオンラインフォームを提出します。これで情報の登録は終了です。

 Campus France 手続き料金の振込

Campus France にオンラインフォームを提出後、Campus France から承認されるのを待ちます。承認されたら、手続き料金の支払いです。長期学生ビザの場合、20800円を振り込む必要があります。Campus France が入金を確認すると、メールが届きます。

入金が終了して、やっと Campus France の面接の予約をすることができます。オンラインで予約をすることが出来ます。

ここで注意点!!

Campus France の面接での必要書類は、オンラインフォームで提出した書類の原本です!つまり、学校からメールで送られてきた仮入学許可証は原本ではありません!学校にお願いして、フランス現地から郵送してもらう必要があるのです!

そんなの聞いてない!と筆者もギリギリに知って焦りました。

安心してください。もう一つ方法があります。学校にお願いして、直接 Campus France にメールを送ってもらうのです。語学学校の方も慣れているのでしょう。メールでお願いしたら、快く送ってくれました。筆者の場合「〇〇さんをこの学校に受け入れることを許可しています」みたいな内容のメールでした。そして、このメールは Campus France の面接の前に送ってもらうのが好ましいです。

Campus France の面接の時点でそのメールが届いていなくても、面接をすることは可能です。ですが、手続きは完了していません。なので、この面接の後にビザ申請を終えても、Campus France での手続きが完了していないため、ビザの申請の準備ができていても実際に申請はできていない、ということになります。

筆者は大学附属の学校からメールの返信がなかなか来なかったため、後日メールを確認してもらいました。しかし、ここでトラブルが発生しました。学校からのメールが Campus France の迷惑メールボックスに入っていたため、2週間ほど気付かれず、手続きが全く完了していなかったのです。2 週間ほど経ってから、「オンラインフォームの受付を完了しました。」というメールが届き、驚きました。

筆者はかなり前に大使館でのビザ申請を済ませていたのですが、その間手続きは全く進んでいなかった、ということです。後日にメールを確認してもらう方は、学校がメールを送ってくれたことを確認し次第、Campus France に電話をして、メールが届いているかを確認することをお勧めします。

かなり話が逸れましたが、重要なポイントの一つなので先にお話ししておきました。

 France-visas に情報登録

続いて France-visas の登録です。このサイトはフランスの期間のサイトなので、フランス語か英語しか選べません。

ここでも、基本的な情報を記載していきます。ここでのポイントは、全ての情報を入力し終えた後に確認できるPDFがビザ申請書だということです。このPDFにはビザ申請番号やバーコードなどが表示されていて、ネット上で情報が管理しやすくされています。そのPDFを印刷して、大使館のビザ申請の際に持って行きます。

フランスのビザ申請は2019年頃からオンライン化が進められており、未だに古い情報がたくさんネット上にあります。そういう筆者も France-visas に情報を登録したにも関わらず、それがビザ申請書だと気づかず、在日フランス大使館のホームページ上にある空白のビザ申請書を印刷して、手書きで全て記入したものを大使館に持参しました。筆者と同時期にビザ申請をした友人は1週間でビザが届いたのに、筆者は1ヶ月以上かかりました。オンライン上の情報と結びつけることができなかったからだと予測しています。皆様はお気をつけ下さい。

 Campus France 面接と大使館ビザ申請の予約

Campus Franceから入金の確認メールが届いたら、Campus France の面接の予約です。大使館のビザ申請も事前にできるので、筆者はこのタイミングで同時に予約しました。筆者は大阪在住なので、京都の Campus France で予約し、後日大使館の予約を取りましたが、東京の大使館にもCampus France  があり、面接とビザ申請を同日にすることが可能のようです。

留学生が多い時期だと、大使館の予約が全然取れない時期もあるみたいなので、早めに予約をすることをお勧めします。

 Campus France で面接

Campus France の面接はとてもカジュアルなものでした。必要書類はオンラインで提出したものの原本です。筆者の場合は、語学留学なので日本語で面接されます。目的や目標などを質問され、談笑しながら面接は進んでいきます最後に現在のフランス語のレベルを確認するために「フランス語で自己紹介をして下さい」と言われます。カタコトの苦しいフランス語でしたが、全然問題ないですよ、と慰めてくれました。

何事もなく、Campus France の面接が終了しました。

 大使館ビザセクションでビザ申請

必要書類

・長期学生ビザ申請書(France-visasでダウンロードしたPDF)

・証明写真(申請書に貼る)

・パスポートとそのコピー

・学校の仮入学許可証とそのコピー

・英文の残高証明書とそのコピー(1ヶ月以内のもの)

レターパックプラス520(住所・名前を記入)→追跡用の番号は控えておく方がいい

・50€相当の日本円

 

大使館でのビザ申請は30分もかかりませんでした。提出書類を確認後、指紋採取、写真撮影、ビザ申請料金を支払い終了です。

 ビザ受け取る

ビザ申請を終えたら、後は郵送されてくるのを待つのみ。大使館で提出したレターパックに入って届きます。パスポートだけが入っていて、中を確認してビザが貼られていたら、ビザ獲得です!これにて長すぎた長期学生ビザ申請が終了します。

 

どうでしょうか。エージェントに頼む人が多いのも納得の手間ですよね。エージェントに頼めば楽ですが、筆者はせっかくなら自分でやってみよう、と挑戦しました。筆者の場合はリサーチ不足などもあり、ハプニング続出でしたが、しっかりと下調べと準備を怠らなければ、十分自分でもできると思います。

人生に一度かもしれないビザ申請という手続きは、私にとって忘れらないものになりました笑

手間と時間のかかる、フランスの長期学生ビザ申請。少しでも皆様のお役に立てれば、と書いてみた人生初のブログです。

皆様がビザを無事取得して、フランスに留学できることを祈っています。

 

それでは、Au revoir